マリカにじさんじ杯カスタム分析

この記事では第三回マリカにじさんじ杯で使用されたカスタムについて分析を行なっていきます。主観が所々入るのはご了承ください。

私はマリオカートはガチ勢手前程度の腕なので、至らない点があるはすいません。カスタムについて少しでも知識を得てマリカにじさんじ杯観戦を楽しみましょう!

 

前提用語解説

・スピード:そのまんま最高速度の大きさのことを指す。この数値が高ければ高いほど最高速が大きくなる。地上、水中、空中、反重力で異なる値を持つ。

 

・加速:加速度の大きさ、つまり最高速に達するまでの時間が短くなる。この値が大きいことで被弾した際に素早く復帰することができる。

 

・重さ:カスタム、キャラを含めた重さを表す。この値が大きいと他プレイヤーにぶつかった際に吹き飛びにくくなり、乱戦時に自分が意図した行動をしやすい。

 

・曲がりやすさ:数値が大きいほどドリフトをしてない際に曲がりやすくなる。ドリフトをする必要がない微妙なライン修正(ドリフトをすると大きく失速するため)の際に求められる。地上と空中で異なる値を持つ。

 

・滑りにくさ:カラカラ砂漠の砂地やシャーベットランドの凍結路面、ネオクッパシティの濡れ路面などでは、ドリフトを行なっても外に滑っていってしまう。それを防ぐ力。この値が大きいとどんなコースでもインがつきやすくなる。

 

ミニターボ値:ゲームには表示されない隠しパラメータ。この値が大きいとミニターボがたまりやすくなる。

 

ミニターボミニターボ(mt)、スーパーミニターボ(smt)、ウルトラミニターボ(umt)の三種類があり、速くなる時間、ためるのに必要な時間は共にmt<smt<umtの順。

 

・TA力:TimeAttackの略。周りに相手がいないときに速く走れる力。純走力。

 

・前張り:所謂先行逃げ切り。序盤から戦闘を走り、TA力を持ってして逃げ切る戦法。前張りが有利なコース(大きなショートカットがない、アイテムボックスの数が少ないなど)のことを前コース(前コ)と言う。

 

・打開:状況打開。後ろの順位キラーなどの強力なアイテムを獲得し、ショートカットなどを駆使して一気に順位を上げる戦法。打開が強力なコースを打開コース(打開コ)と言う。

 

 

現在ガチ勢がこぞって愛用する

ワルイージ(準重量級)+ハナチャンバギー+スカイローラー(ローラータイヤ)+かみひこうき

の性能が以下になる(以下ワルハナとする)。今回はこれを基準に分析を行う。

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全ての項目を高い水準で揃えている環境カスタム

 

 

これより各ライバーが使用したカスタムの分析を行うが、カイトについて場合分けを行うと膨大になる上、カイトまで気にしているライバーが少ないことからカイトについては割愛する。

 

 

重量級Mii+ハナチャンバギー+ローラータイヤ(スカイローラー)

使用ライバー

準々決勝A:伏見ガク、物述有栖、星川サラ、不破湊

準々決勝B:相羽ういは、シェリバーガンディー、剣持刀也、北小路ヒスイ

準々決勝C:長尾景、イブラヒム、フレンEルスタリオ

準々決勝D:社築、愛園愛美、春崎エアル、エクスアルビオ、アルスアルマル

性能

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若干パラメータに偏りが見られるが、高水準

準決勝参加者42人のうち実に17名、後述するどう性能カスタムを含めて18名が使用している大人気カスタム。ワルイージが重量級Miiに置き換わっただけのシンプルなもの。ワルハナと比較して若干スピード、重さが増加し、その他のパラメータが下がっている。滑りにくさは変化していないものの、スピードが増し、曲がりやすさが下がっているため、やや操作が難しい。単調なコースでは他のカスタムを圧倒できる走りが期待できるが、クッパキャッスルを筆頭に高い難易度のコースでは技量が求められ、場合によってはTA力で他のカスタムに遅れを取ることも。

また、加速の低下により、被弾時の復帰に時間がかかり、ミニターボ値の低下により他のカスタムにミニターボの面で遅れを取ることもある。重さが大きいのでアイテム争奪戦などの押し合いに強い。

総評するとワルハナに比べピーキーなカスタム。他のカスタムよりも被弾を減らす立ち回りが重要になるが全てのパラメータが高水準なので前張りも乱戦もおおよそ強いと言える。TAでは後述するパタテンテンが大量発生しているが、あれは高いミニターボ値を生かして直線ドリフトを強引に入れている結果であり、VSレースで行うことはほとんどないので気にしない。

 

 

重量級Mii+スタンダードバイク+ローラータイヤ

使用ライバー

準々決勝C:健屋花那

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実は同じ性能の両者

実はハナチャンバギーと全く同じ性能で、異なるのは挙動と車体の大きさだけ。このどちらを選ぶかは好みの問題。が、なぜか環境はハナチャンバギー一色。なぜなのか...

一応車体の大きさによって被弾がしにくかったり、アイテムがやすかったりする。

 

この他にW25シルバーアロー、バーニングボールが全く同じ性能だが、前者は車体が大きすぎて被弾が増えてしまうことが使用率の低下を招いており、後者はそもそも知名度が足りてない。誰だお前は。

 

 

重量級Mii+パタテンテン+ローラータイヤ(スカイローラー)

パタテン最強!パタテン最強!パタテン最強!

使用ライバー

準々決勝A:白雪巴

準々決勝C:叶

準々決勝D:リゼヘルエスタ、ラトナプティ、ルイスキャミー、卯月コウ

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ワルハナとの比較



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重量級Mii+ハナチャンバギー+ローラータイヤとの比較

スピードが落ちた代わりに加速とミニターボ値が上昇したカスタム。ワルハナと比較すると曲がりやすさが下がっているが、重量級Miiのものと比べると上がっているため、今回の大会では操作性は高いと言える。が、滑りにくさは低いためコースによっては注意が必要。

加速が高いため被弾した際の復帰がしやすく、アイテム戦で有利が取れる。

スピードでは負けているため、高いミニターボ値を生かした立ち回りが求められる。ミニターボ含め操作性が高いため個人的には今回のルールではイチオシのカスタム。ハナチャンバギー同様どんな状況でも一定の強さを発揮する。パタテン最強。

 

また、パタテンと同じ性能としてそらまめがあり、ハナチャンバギーorスタンダードバイクと同じ関係性となっている。

使用ライバー

準々決勝A:家永むぎ、甲斐田晴

準々決勝B:成瀬鳴、笹木咲、天宮こころ、神田笑一

準々決勝C:弦月藤士郎、奈羅花、月ノ美兎

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同じ性能の両者(2回目)

そらまめを含めるとこのカスタムは15名を数え、ハナチャンバギーと合わせて8割近いライバーがどちらかを使用している。

また、神田笑一、笹木咲、叶らは前回大会はハナチャンバギーを使用していたが、今回のルールを受けて、パタテンorそらまめを選択している姿が見られる。

 

 

軽量級Mii+パタテンテン+ローラータイヤ

使用ライバー

準々決勝B:本間ひまわり

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超極端カスタム(ワルハナとの比較)

予選大会でおそらく唯一の軽量級Miiを使用していた本間ひまわりのカスタム。見ての通り極端なパラメータをしており、加速、操作性に優れる代わりに極端にスピードが足りない超低速超高操作性

スピードの低さは言うまでもないデメリットであるとして、メリットとして圧倒的な操作性からくる再現性が挙げられる。重量級がミスしやすいのに対し、ミスをしづらくライン取りが自由に行え、咄嗟の回避や、イン攻めが行いやすい。ネオクッパシティなどの複雑なコースでは重量級にも引けを取らないどころか有利を取ることができ、筆者が試しにTAを数回行なったところ、ネオクッパシティにおいて平均して5秒差をつけることができた。が、マリオカートスタジアムでは直ドリをしなかった場合10秒近い差をつけられてしまっており、コース選択が重要なカスタムであると言える。

また、車体が小さくなるため被弾しづらく、被弾しても高い加速で素早く復帰することができるのも長所。しかしあまりにも車重が軽く、重量級とぶつかった際には地の果てまで吹き飛ばされ、コースアウトは必死である。混戦時の脆さは今大会随一。

 

 

重量級Mii+きせかえスクーター+ローラータイヤ

使用ライバー

準々決勝A:三枝明那

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ハナチャンバギーとパタテンテンの間をとったようなパラメータ

三枝明那のみが使用しているカスタム。ハナチャンバギーとパタテンテンの間をとったようなパラメータをしており、パラメータ上はワルハナに最も近い。普段ワルハナ(特にワルイージスタンダードバイク)に慣れている人であれば今回のルールでもそれに近い操作感で扱うことができる(多分)。今大会では1人しか使用していないので新たな風を吹かせることに期待したい。

 

 

重量Mii+くまライド+ローラータイヤ

使用ライバー

準々決勝B:葛葉(?)

準々決勝C:レヴィエリファ

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重さを手に入れた代わりに操作性を失った

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ほとんど同じだが空中戦に強くなった(?)

ハナチャンパタテンだらけの大会に一石を投じるかもしれないもう一つのカスタム。ほとんど同じ性能で操作性を失った代わりに空中性能と見た目のかわいさを手に入れた変態向けカスタム。練習配信で記憶を失った葛葉がくまライドに手を出すなどの迷走した姿が観測されている。是非とも青いくまがグライダーて超速滑空しているところを見たいものである。

 

 

重量級Mii+マスターバイク+スカイローラー

使用ライバー

準々決勝A:夕陽リリ

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逆張りオタクくんさぁ...

ハナチャンパタテンそらまめのなかでマスターバイクだったらめちゃくちゃ面白くね?」

と言う謎の逆張りオタク精神と

「バイクがかっこいいから乗りたい」

という欲求から生み出された謎のカスタム。優れているところがはっきり言ってスピードと重さのみであり、操作性、加速も悪い。ハングオンバイクがどうというわけではないがとにかく操作性が劣悪でどうあがいてもネタカスタムの域をでなさそう。少なくとも私がTAをした限りでは上記のどのカスタムよりも圧倒的に遅くしかならなかった。そこそこのタイム出せた方はDMください。なにもあげられないけど私の認識が変わります。

当の夕陽リリ本人は「マスターバイクしか乗れない体になった」とのことで、スタンダートバイクをはじめとした強カスタム(バイクは絶対)への乗り換えを断念している模様。(少なくとも配信上ではマスターバイクしか観測できない)

 

 

重量級Mii+スケルトン+ローラータイヤ

使用ライバー:フミ

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意外とバランスがいい...かもしれない

カッコイイの一点張りで選んだカスタム。バランスはそこそこいいが、操作性に欠け、総合的にはワルハナの劣化版と言わざるをえない。(ワルハナが結論すぎるとも言える)

スピードでは勝ってるように見えて重量級Mii版とは同じ。重さは勝っているので全てを吹き飛ばすプレイングで強引に上位に食い込む姿が見たい。

 

 

重量級Mii+スーパーコメット+スリックタイヤ

使用ライバー

準々決勝C:舞元啓介

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圧倒的ロマンカスタム

見た目のカッコよさだけで選んでいると思われるカスタム。ほんひまのカスタムとは正反対の超高速超低操作性。マスターバイクをさらに極端にした性能。曲がらない滑るミニターボたまらない加速遅いという直線番長。見た目のかっこよさだけはこのゲーム中屈指のかっこよさを誇っているので派手な順位を獲得しているところが見たい。

 

 

重量級Mii+スプラバギー+ローラータイヤ

使用ライバー

準々決勝D:ニュイソシエール

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ワルハナが強すぎて言うことなくなってきた。

スピードは高いが加速含め操作性は低い。本人は予選大会前に

「基本操作覚えたら視聴者参加型やりたい」

という配信をする程度には自信がない様子。それでこの操作性のカスタムはいささか心配になる...

とは言ってもその自信のなさからアシストをつけているため64レインボーロードのようなコースでは強い...かもしれない。

 

 

 

以上準々決勝出場者が使用したカスタムについて分析(?)を行いました。以上のことを頭に入れつつ推しを応援すれば見所がわかるかもしれない。それでは。

 

カスタムパラメータの参考サイト

paper-web.sakura.ne.jp